「ローコスト住宅って大丈夫なの?870万とかメチャクチャ安いけど、どうしてそんなに安いんだろう…。注意点とかもあれば教えて欲しい。」
そんな疑問にお答えします。
当記事を読めばローコスト住宅の安さの理由。注意点がわかります。
地元の工務店で値引きしてもらって安く家を建てたRyotaです。ローコスト住宅も相談しに言ったんですけど、結局高くなることがわかってやめました。
当記事の内容はこちら
- ローコスト住宅って大丈夫なの?安さの理由を4つ紹介
- ローコスト住宅を検討する際の注意点について
- ローコスト住宅の相談会に行った経験談
『家そのものが既製品』なので安いんですよ。
もう間取りも外観も決まっちゃってて、工事もパパパって早く終わるんですよね。
安さにつられてると『地盤改良費』や『細かいオプション』が何も入ってないことがあります。
最初の値段に対して500万くらいプラスとかありますから。チェックは必要。
私も相談会行ったんですが自由度が低すぎてやめました。
それぞれ詳しく解説しますね。
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1.ローコスト住宅って大丈夫なの?安さの理由を4つ紹介

ローコスト住宅の安さとは
以下の4つです。
- 基本的な形の健材で家を建てている
- 外観や間取りが決まっている
- 細かいオプションを省いている
- 工事期間を短くする努力をしている
家の価格って『人件費』『材料費』これにプラスで技術的な部分じゃないですか。間取りを追加でお願いしたら予算が必要とか。
ここを規格化することで価格を下げてます。


これに細かく手を加えるとオプションとしてプラス料金にしてきます。住むだけの家なら格安で建てられますよってことですね。
① 基本的な形の健材で家を建てている

特注の材料ではなく基本の材料で作る
例えばオーダーメード品って高いですよね。
高くなる家のパーツ
- アーチ型の扉
- 螺旋階段
- 遊べる家(すべり台やブランコが家にある)
こういう、普通とは違うものを使えば高くなります。そうじゃなくて、長さも大きさも素材も『基本的なもの』だけ使います。


加工が必要ないんで人件費がかかりません。工事期間も短くなるのでローコストになります。
② 外観や間取りが決まっている

よく見かけるデザインの家
建売などで『よく見かけるデザイン・間取り』になってます。
ポイント
- 真四角の形
- 1Fはリビング+和室
- 基本的な色のツートーン
こんな感じ。真四角だと家の構造も丈夫だし、価格も安くなるんですよね。無駄な柱を建てる必要もないので。
大工さんも『作りなれた家を作る』んだから手早いです。同じプラモデルを何度も組み立てているようなものですからね。
無駄のない形・間取りなので丈夫で使いやすいです。その点は豪邸に比べるとメリットがありますよ。
③ 細かいオプションを省いている

細かいオプションを省いている
便利なものはほぼ省かれてますね。


大きな玄関収納に切り替えるとプラス50,000円。オール電化なら70万円(工事費別)。こんな感じで価格が跳ね上がっていきます。
省かれているオプションについて
- エコキュート、IHクッキングヒーター
- 食器洗浄機
- 浴室乾燥機
- 大型の収納
- 吹き抜け
- 引き戸
もちろん外構は別途料金です。普通に駐車場+フェンス+カーポート設置なら100万ほど必要。
④ 工事期間を短くする努力をしている

工事期間を短くする努力をしている
工事期間が短いとコストを削減できます。人件費が減らせますからね。


ローコスト住宅は規格化されてます。大工さんが作るのに慣れてますし無駄もありません。建てやすいんですよね。
ローコスト住宅メーカーによっては工事期間短縮の独自の技術を持ってたりします。それも含めて見学時に相談するといいですよ。
次に、ローコスト住宅の注意点をお話しますね。安かろう悪かろうでは意味がありませんので…。
2.ローコスト住宅を検討する際の注意点について

ローコスト住宅を検討する際の注意点について
以下の2つです。
- 何が価格に含まれているかをチェック
- 家を建てた後の維持費を想像する
結局、総額はいくらになるのか。建てた後に無駄なお金がかからないかがポイントですね。


建築系ってそれほど利益率が高くありません。しかもローコストです…。売上が悪ければ一気に倒産の危機ですよね。
そのリスクも含めてご検討ください。『工務店とハウスメーカーはどっち?』の記事も参考になります。
① 何が価格に含まれているかをチェック
総額を聞きましょう。
ポイント
- 消費税は含まれているのか
- チラシに『諸経費込み』とだけ書かれていないか
- 何から何までの作業をしてくれるのか
特に『諸経費込み』としか書かれていない業者には注意です。人を集めるためのローコストセールスかもしれません。
特に注意が必要な項目について
- 地盤改良費 → 100万円前後必要
- どの断熱材を使用しているか
- キッチン・お風呂のメーカーと、どのレベルの製品が付属しているか
- 屋根の素材
例えば屋根の素材。
ノンアスベストの製品を使用して10年後にボロボロになったって話がツイッターで話題になってます。
とうとう中古住宅でも表面化し始めた「ノンアスベスト(無石綿)」の屋根材問題。
アスベストじゃないですよ、【ノン】アスベストです。屋根のメンテナンスができない中古住宅が、市場に大量供給され始めました。 pic.twitter.com/7kuSX3rSQQ
— ホームインスペクター 田村 啓|さくら事務所 (@inspectorKT) October 5, 2019
コロニアルの屋根からガルバニウム鋼板のスーパーガルテクトに葺き替え工事を行っております。
ノンアスベスト屋根材は割れ、欠けが多数見られた為に、今回の葺き替え工事に至りました。
落ち着いたブラウンでいい感じです! pic.twitter.com/P9WEKo5wmC— 塗り替え専門店【佐藤塗装店】佐藤栄喜 (@satotosoten) May 24, 2019
家の価格が900万円でも最終的に1,500万円になっちゃったらローコストじゃありません。
でも、その可能性があるんですよね。
② 家を建てた後の維持費を想像する

家は建てた後もお金がかかる
最初にお金がかかっても、維持費が安ければお得じゃないですか。
ローコスト住宅はその逆になる可能性があります。最初が安くて後が高い状態ですね。
注意ポイント
- 断熱材が弱いので夏は暑く冬は寒い。エアコン代がかかる。
- 屋根が早く劣化した。
- 収納が少なかったので買い足した。
- コンセントが少なすぎたので工事で追加した。
家の維持費については『維持費の安い家』の記事もあわせてご覧ください。
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維持費・ランニングコストの安い家の設備と間取りの特徴まとめ
続きを見る
3.ローコスト住宅の相談会に行った経験談

ローコスト住宅の相談会に行った経験談
地元の1,000万円くらいで家の建つローコスト住宅の相談会に行きました。
こういう相談会ってちょっとお得なんですよね。クオカードとミスドがもらえたんで、それにつられた感じですw
勉強がてら参加するのは無駄じゃないですよ。
思ったこと:自由度がかなり低い
まとめると以下のとおりです。
- 話は丁寧だった
- 自由度が低い
- 値段が他の工務店と同じくらいになる
私の行った場所は押し売りなどはなかったです。規格も種類が豊富で値段別に選ぶことができました。
それでも自由度は低かったですね。
こんなところが残念
- 土地の形によって実施できないプランがある
- オール電化など、今の住宅の普通レベルを求めると高くなる
- 外観のデザインが微妙。愛着がわかない
それなりに高くなるので、普通の工務店でも大丈夫そう
私の家を建てる予算は家関連の総額で2,200万円でした。そのローコスト住宅でアレコレ考えると2,000万くらいになっちゃったんですよね。
それなら注文住宅でちゃんと選んで建てようと決意。ローコスト住宅を選択肢から外しました。
安心できる工務店を見つける方法について

値引きも考慮してくれる工務店を見つけるコツ
まず総額を決めて、その総額に対して向き合ってくれる工務店を探すことです。
あなたの選んだ工務店の家価格が2,000万円ほどとします。予算が1,000万円ならお断りでしょうが、1,800万円なら努力で検討してくれるはず。
家を建てる人の不安や予算を一緒に悩んでくれたら安心ですよね。
『家作り計画書サービス』を使うと資料請求時点で『土地』『予算』『間取り』の3つのプランを考えてもらえます。
まだ工務店を決めかねているなら、まずはあなただけの家作り計画書を作ってもらいましょう。どういう工務店がどういうプランを作ってくれるかがわかりますよ。
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これからマイホーム計画をするあなたへ『家作り計画書』を作るメリット
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まとめ:ローコスト住宅を建てるなら慎重に業者を選びましょう
ローコスト住宅の安さのポイントは以下のとおりです。
- 基本的な形の健材で家を建てている
- 外観や間取りが決まっている
- 細かいオプションを省いている
- 工事期間を短くする努力をしている
一方で『総額がわからない』『諸経費に何が含まれているかわからない』というデメリットがあります。業者選びを慎重にしないとローコストにならない恐れがありますね。
ローコスト住宅だけを検討せず、普通の工務店にも「この予算で建ちます?」と聞いてみましょう。それなりに努力して考えてくれますよ。
以上、『ローコスト住宅って大丈夫なの?安さの理由と注意点を経験談から紹介』という記事でした。
工務店の探し方をさらに知りたいならこちら。
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